高齢者が尺八・邦楽人口の発展に寄与する

尺八を始めたのは中学2年生の春でした。それからこれまで尺八を吹き続けていたわけです。大学を卒業してすぐに就職できず、コンピュータを少し学びコンピュータ会社に就職。プログラムを組んだり、SEの仕事をしていました。このころが忙しく尺八がほとんど吹けない頃でした。就職して忙しすぎるので時間のありそうな公務員へと転職。当初は目論見通りだったのですが、年年忙しくなってきました。とどめは東日本大震災がおこり、災害対策本部や復興対策の現場の仕事をしておりました。

公務員は尺八教授をできないということはなく大臣から兼業許可をいただき、日本文化の後進育成ということで活動をしておりました。それでも、公務員になっての後半は後進育成どころか自分自身の練習時間もほとんどなくなり尺八と縁が切れそうになっていました。

定年退職後2年間は再任用で復興の仕事をしていましたが、この仕事出向で行っていたのですが、親元で年金受給開始年齢となったことから任用期間の更新をしない旨通告され退職。

少ない年金では生活ができませんので自営業を開業。62歳でゼロからのスタートです。この時、税務署へは自営業と同時に諸芸師匠業として尺八も登録。新型コロナに伴う持続化給付金が該当し、YOUTUBEの発信に繋がったわけです。

自分にとって勉強しきれていない部分を見直す良い機会となっています。

そして、私のYOUTUBEチャンネルの視聴者の方々が65歳以上であることを知り、私と同じように高度経済成長期やバブルの時代を経験され尺八を吹く余裕などなかった世代であることに、改めて気づいたところです。

漠然と後進育成というと若者の育成と考えておりましたが、尺八人口を増やすということは、若者だけではなく、65歳以上の方々をもターゲットにしなければいけないと思ったところです。

尺八を吹きたいという強い欲求があり、かつ、時間に余裕がある年代であり、若者より継続性があると考えられ、尺八人口、邦楽人口の増加に期待が持てるからです。

令和7年以降は高齢者を対象として大きく舵を切ろうと考えています。

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カテゴリー: 未分類

作成者: roumei

琴古流尺八竹盟社仙台支部 谷内朧盟(たにうち ろうめい)

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