やっと「四郎管」が鳴り始めた。

四郎管を山口五郎先生より譲受けたのが44年前でした。当初は甲音がきれいな音を出していて、乙音はあまりならなかった曲者でした。そして、大事件が起きました。

その事件というのは露通しが管内で詰まってしまい、露通しを力任せで引っ張ると、内部の漆がバラバラと落ちてきたのです。それから音が思ったように鳴らなくなってしまいました。

これが原因で代用の尺八を使い続け近年に至ります。そして、暇あるごとに補修を試みました。

この尺八は延管で地をあまり使っていないもので、どちらかというと地なし管に近いものです。

Youtubeを始めるようになって、いざ録音してみると雑音が多く今までよりも悩みが多くなりました。そこで、この尺八はほとんど登場しなくなりました。

しかし、演奏会等頻繁にあるのでその都度微調整を繰り返しているうちに、ついに安定した音が鳴り始めました。

乙音も甲音もバランスよく思ったように音が出るようになりました。9月24日の演奏会のための下合わせを8月後半から行っていますが、十分な手応えを覚えています。

ご縁がありましたら、是非生の音を聞きに来てください。

 

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作成者: roumei

琴古流尺八竹盟社仙台支部 谷内朧盟(たにうち ろうめい)

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